下向きに花をつけるので内側を観察、撮影するのが難しい。今回は１０数株も咲いてい て黄色の雄しべと、下に長く飛び出している雌しべが見られるものを選んで撮影した。薄暗い樹林を明るくしている花だ。

　　天合峰の三角点にタッチして美山町方向へ藪漕ぎし ながら歩いていて出会った。東側が開けてい て明るく、薄紫色の花の色がきれいに撮影できた。黄色の葯をつけているのが雄しべで色鮮やかだ。

　　日ざしが強いと黄色が白茶けて写ってしまうので、光線のあたり具合の良い花を選んで撮影した。外側の５枚の花弁状のものは萼で花びらはその内側に見られる。高丸山を北へ下った ところの弁天池に守られて咲いていた。

　　雑草の中から花穂をすっくと立てて咲く姿が美しい。まだ２、３本しか生えていなかっ たが、種だけでなく地面を這う長い茎を伸ばしてどんどん繁殖もするので、これから一面の花畑を形成するのだろう。シソ科特有の唇形花が四方に向って咲き、 踊っているように見える。