昨年５月、アポイ岳を訪れた時にポンサヌシベツ川沿いを歩いていたら白い花を咲かせ ていた。純白のきれいな花だった。オランウータン館の前の芝生地に何本か植樹されており、青い実をつけていた。９、１０月ごろには濃い紅色に熟す。

　　北海道の花に選ばれているのであちこちで植栽され ている。花の色が鮮明で、葉も美しいのが選 定理由のようだ。フラミンゴを見てペンギン館に向う途中に咲いていた。１０年ほど前、宗谷岬にて野生の群生に出会い、その香に酔ったことを思い出した。

　　１０年ほど前、北海道をバスで旅行していた時に初めて出会った。道沿いにずーと連なり、風に身をまかせて揺れる様子は優雅だった。ヨーロッパ原産で、牧畜用 の飼料に種が混じって渡来したらしく、１９３３年に札幌で気付かれたのが最初らしい。今年の６月、鎌倉の天園でも大繁殖しているのを観察した。

　　枝先に花がたくさんついて重たそうに思えるほど豪華に咲いていた。八重の園芸種なの ではと感じたほどだ。花を探しながら動物園を歩いたのは初体験。ウツボグサの小花もきれいだったし、動物園の方々が花にも気を配っておられることに気付い た。きっと動物たちも花が好きなのだと思う。