巴郎山峠へと標高３８００ｍあたりまで登ったところで念願のブルーポピーに出会え た。バスから降りるやいなやこの花に走りよって撮影した。ガレ場に咲いていて孤高を好んでいるようだった。

　　鮮やかな赤色のポピーは予測していなかったので、 不意をつかれたような出会いだった。花びらがややねじれ、垂れ下がって咲く様子はとてもポピーとは思えなかった。巴郎山峠を行くバスの窓からは何度も群生しているのが見られ歓声をあげ続けた。

　　佐渡島で２年前に観察したエゾエンゴサクに似ているなと感じたが、このように色が濃くて鮮やかなブルーに出会ったのは初めて。距も細くて長いようだ。ブルーポピーの青に劣らない美しさだ。

　　日本で見るシオガマギクと同じように花冠の上唇が くちばし状にとがっているが、上向きだの横 向きだの、いろいろな方向を向いているのが珍しい。紅紫色が鮮やかでランの花かと思ったほどだ。